こんにちは、ゆいぺです!
もしも勤めている会社が倒産したら…そんなことを考えたことはありますか?
あるいはこの記事を読んでいる人の中には、既に会社が危うい・倒産した後、という人もいるのかもしれませんね。
この記事ではわたしの実体験をもとに、会社が倒産したときの未払いの給料についてお話したいと思います。
未払賃金の立替払制度を利用すれば、全額ではありませんが額面の8割(上限有り)の金額を受け取ることができますよ(^^)
倒産したあとは様々な手続きがあり混乱してしまうかと思いますが、泣き寝入りにならないようしっかり知識を身に着けておきましょう!
未払賃金立替払制度とは?
会社が倒産し、毎月当たり前のように振り込まれていた給料が突然入らなくなったら、とても不安ですよね。
会社都合になるのでハローワークの失業保険も待機期間なしで受給されますが、働いた分のお給料はきちんと貰いたいと考えるのは当然のことです。
倒産した会社に支払い能力がない場合、会社に代わってその未払賃金を立替払いしてくれる制度が存在します。
それが『未払賃金の立替払制度』です。
ちなみにこの場合の「倒産」には、法的な破産手続きがとられていない「事実上の倒産」も含まれます。

わたしが勤めていた会社も破産手続きがとられることなく事業停止になった「事実上の倒産」だったよ!
(しかも社長が行方不明になったので各種手続きにめちゃくちゃ時間がかかった(⌒-⌒;))
立替払を受けるための条件
この制度を受けるにあたって2つの条件があります。
- 労災保険の適用事業で1年以上事業活動を行ってきた企業で「労働者」として雇用され、倒産に伴い退職し、「未払賃金」が残っている人であること
- 裁判所に対する破産の申立日、又は労働基準監督署長に対する倒産の事実についての認定申請日の6か月前の日から2年の間に退職した人であること
注意したい点はまず「労働者」として雇用されていたこと。役員は該当しません。
そしてさらに残っている「未払賃金」の総額が2万円未満の場合は立替払を受けることができないようです。
退職日は倒産認定日の6か月前から2年間と結構長めにとられているので、倒産する前に退職した人や手続きが遅れた人も安心ですね。
退職金も対象!年齢ごとの上限金額もチェック
立替払を受ける条件をクリアしたら、気になるのが貰える金額ですよね。
未払賃金は退職日の6か月前まで遡って申請することができます。その中で未払いになっている賃金のうち、「定期賃金」と「退職手当」が立替払の対象になります。
定期賃金というのは、いわゆる基本給で、税金や社会保険料などの控除をする前の額面金額です。
退職手当は規定に基づいた退職一時金や退職年金のことです。これが対象に含まれるのはかなりありがたいですよね!
一方で対象にならないのが、「賞与」「解雇予告手当」「年末調整の還付金」など。
そうして退職日までの未払賃金が日割りで計算され、実際にもらえる金額が総額の8割です。
ただし年齢によって上限が設定されているので、これを超える場合は限度額の8割となります。
手続き後、実際に振り込まれるのはいつ?
手続き方法については結構複雑でややこしいので省きます。
破産などの場合と事実上の倒産の場合とでも手続きが異なるようですが、わたしは郵送での書類のやり取りと、最後に労働基準監督署での手続きが必要でした。
詳細は(独)労働者健康安全機構のホームページまたは最寄りの労働基準監督署に問い合わせてください。
で、実際にお金が振り込まれるまでのスケジュールも気になりますよね?
結論から言うと、わたしは半年近くかかりました。。。
法的手続きが行われないせいで各種確認が遅れたということもあり、確認申請手続きの案内が来たのが事業停止から2か月後、確認通知書が交付されて請求書を提出するのがさらに3ヶ月後となってしまいました。
ただ請求の手続きが終わって実際に振り込まれるまでは10日程だったので、確認申請がスムーズに進めばもっと早く受け取れると思います。

半年も経ったらもはやただの臨時収入だよね!
手続きは早めに終わらせて、新しい一歩を踏み出そう!
勤めていた会社が倒産するのって結構メンタル落ち込みますよね。。
そんななか保険・年金の手続きから雇用保険のもろもろ、求職活動とやらなきゃいけないこともたくさんあってほんと大変だと思います。
わたしも初めはショックとか焦りの気持ちが大きかったですが、途中から「これはチャンスなんだ」と思うようになりました。
失業保険や今回紹介した未払賃金の立替払制度もありますし、自分と向き合う時間がたっぷりとれたのは良かったと思っています。
必要な手続きは早めに終わらせて、自分の時間を確保しましょう!
終わった会社のことを考えてもどうにもならないので、これから自分がどうしたいか、というのを今一度よく考えて、新しい一歩を踏み出せたらいいですね♪